【特に目的のないおしゃべり回】好きなストーリーの共通点を考えてみる!
こんにちは。甘抹らあです。絵と小説を描く人です。
今回は、自分の好きなストーリーの共通点を考えてみる! という記事です。
なぜそんな記事を書こうかと思ったのかというと
自分がどんなストーリーを好んでいるのか把握できれば、好きな作品を見つけやすいし、自給自足もやりやすくなるはずだ!
と考えたためです。
では、早速見ていきましょう。
1.共通点の見つけ方
まずは、具体的に好きなストーリーを上げていきます。
この際、「キャラが好き」「デザインや絵柄が好き」「トリックが好き」等ではなく、あくまでも「ストーリーが好き」なものを上げるよう注意します。
次に、上げた作品にどんな共通点があるのかを探します。
以上!
論文として提出したら即再提出をくらいそうなガバガバな手法ですが、自己満記事なのでオッケーです。
2.私が好きなストーリーとそのあらすじ(具体例)
2‐1.ブレイブ・ストーリー
宮部みゆき先生のファンタジー小説。
両親の離婚と母親の心中未遂に巻き込まれたワタルは、自分の運命を変えるために幻界≪ヴィジョン≫を旅します。
その道中では、思いもかけない出会いや辛い出来事がたくさんあり、ワタルは心身ともにたくましく成長することに。
そして最後、自身の運命と向き合った彼は、ある結論を導き出します。
2‐2.くちびるに歌を
中田永一(乙一/山白朝子)先生の青春小説。
自閉症の兄を持つ主人公・サトルは、人と関わることが苦手で、自分に自信がなく、いつもオドオドとしながら生きていました。
しかし高校で合唱部に入部し、コンクールに向けた練習を重ねる中で、仲間たちとの出会いや今までにしたことのない経験を重ねることによって成長します。
合唱を通じて描かれる彼の変化が感涙ものです。
2‐3.八月の光‐水の緘黙
朽木祥先生の原爆をテーマにした短編小説集の中の1篇です。
主人公は広島で被爆し、そこで経験したあることを理由に自身の名前を忘れてしまいます。
そして思い出すことができないまま、逃げるようにして茫漠と日々を送っていました。
そんなある日、教会で聴いたピアノの音色をきっかけに、物語が動き出します。
2‐4.ルックバック
藤本タツキ先生の読み切り漫画です。
漫画を描く才能がある藤野と、絵を描くことが得意な京本。
小学校で出会った2人は、協力して漫画を描くようになります。
やがてプロとしてデビューして連載を持つことに。
ところが大学進学を機に2人の関係性は変化し、そして――
2‐5.かがみの孤城
辻村深月先生の長編小説です。最近映画化されたそうですね。
学校でリーダー格の女子から嫌がらせを受け、不登校になったこころは、ある日、自分の部屋の鑑を通じて不思議な城へと招かれます。
その城には同じ年ごろの子供たちと狼の仮面をかぶる少女がいました。
狼の仮面をかぶる少女は「オオカミさま」と名乗り、一堂にルールを説明します。
なんでも、3月30日までに「願いのカギ」を見つけて「願いの部屋」の扉を開ければ、願いをかなえてくれるというのです。
ただし願いを叶えたが最後、コノシロで過ごした記憶は消えてしまいます
また、願いを叶えられるのは1人だけ。
こころたちは鍵を探すのか、探さないのか。
誰が、どんな願いをかなえるのか。
そもそも鍵を見つけることはできるのか。
オオカミさまの正体は何か。
様々な疑問が渦巻く中、子どもたちは仲を深めていきます。
ラストの感動は衝撃的です。
2‐6.君の名前の横顔
河野裕先生の長編小説です。
20歳の楓は、幼いころに両親が離婚して、父親のもとについていきました。その後父親が再婚したのが、愛という女性。父と愛の間に生まれた弟が、冬明です。
4人は家族として生活しますが、5年前に父が自殺。
愛と冬明は苗字を旧姓の「三好」に戻し、楓だけが「牧野」姓のまま過ごす、ちょっと変わった家族になりました。
それでも平穏に日々を送っていたのですが、ある日冬明が“ジャバウォックに絵の具を盗まれた”と言い始めます。十三色入りの絵の具から紫色が消えて十二色になったというのです。
ところが、絵の具は元から十二色セットだったはずなので、愛は冬明の心に問題があるのではないかと心配します。
一方の楓は、これには何か理由があるのではないかと考え、友人の千守遼と協力して調査に乗り出すのでした。
果たして、彼らに何が起きているのか?
そしてジャバウォックとは何なのか?
2‐7.カラフル
森絵都先生の青春小説です。映画化など色々されています。
物語では、死んだはずの「ぼく」の前に天使が現れ、再挑戦のチャンスを与えてくれます。
再挑戦の内容は、自殺した小林真という少年の体にホームステイし、生前の自分の罪を思い出すというものです。
それができれば、「ぼく」の魂は無事に昇天し、輪廻転生のサイクルに戻れるといいます。
小林真として再挑戦に挑む「ぼく」は、様々な人と関わるなかで、多くの気づきを得るのでした。
2‐8.花うた
『奸計の遁走曲』に収録されていた、一穂ミチ先生の短編小説です。
兄を殺した犯人と文通で交流を重ねる女性の姿が描かれます。
書簡形式の小説で、2人がやりとりした手紙の内容を追うことでストーリーが浮かび上がってくるという構成です。
男性が最後に書き上げた物語が非常に感動的で、泣いてしまいました。
贖罪について考えさせられます。
3.共通点
続いて、共通点を見ていきます。
3‐1.人との絆
まず分かりやすいのは、人との絆を丁寧に描いている部分でしょう。
ブレイブストーリーであれば、主人公のワタルと、旅の仲間のキ・キーマやミーナ、カッツ、友達のミツルなどとの絆が具体的なエピソードを通じてしっかりと描写されています。
他の作品も、主人公とその周辺人物の関係性に焦点が当てられていることが多いです。
謎を解くことを主題とする推理小説や、個人個人の内面を深堀りする作品とは少し異なり、あくまでも人間関係をメインとしていることが特徴だと言えるかもしれません。
3‐2.トラウマの克服
一方で、主人公に関しては内面も丁寧に描かれています。
特に、トラウマの克服が山場になっていることが多いように感じられました。
例えば、「人と関わることが怖い」「学校に行けない」「自分の名前が思い出せない」等々、主人公たちはある出来事をきっかけにしたトラウマを各々抱え込んでいます。
様々な経験を通じてそれを克服する姿が山場になっており、それが感動を生んでいると言えそうです。
別の記事でも触れた通り、私はあまり「成長モノ」は好きではないのですが、”自分自身の願いにより、自分を苦しめているものを取り除くことで、希望を見出せるようになる”という展開には救いを感じます。
現実の自分が救われたいからこそ、そういった物語に心を惹かれるんだろうなと思いました。
4.まとめ
以上、簡単にではありますが、自分の好きなストーリーを見てきました。
知らない作品があれば、ぜひ読んでみてください!
それではまた、別の記事か何かでお会いしましょう。
甘抹らあでした!