【ムジナ探偵局】シリーズの紹介と、その魅力を語る!【児童書ミステリー】

書影引用:版元ドットコムより

1.ムジナ探偵局ってどんな話?

ちょっと変わった探偵・ムジナさんこと嶋雄太朗と、近所に住んでいる小学生・源太少年がコンビを組んで活躍する、児童書の人気シリーズです。

全9巻発売済み。

2.登場人物紹介

嶋雄太朗

我らが探偵、ムジナさん。父親から継いだ古本屋を経営しつつ、探偵業を営んでいる。

探偵業に関しては、妖が絡んでいるような「ちょっと変わった依頼」しか引き受けないことにしている。

その割に言動は常識的で、いわゆるエキセントリックな探偵ではない。

何事にも動じず、淡々と対処する。頼れる大人。

そして優しい。かっこいいなあ!!!

源太

ムジナさんの助手を自認する小学生。古本屋に居座って漫画を立ち読みするのが日課。

小学生にしてはしっかり者で、ませた言動が目立つ。やたらとムジナ探偵の調査についていきたがるところがあり、ムジナさんを信頼している。

房枝ばあさん

近所のタバコやに住んでいるお婆さん。噂話に目がなく、耳が早い情報通。

3.既刊紹介

3‐1.名探偵登場

「白い木箱」「小さなアブ」「学校の事件」の3篇を収録。
※旧訂版で呼んだので、新訂版に変更があったらごめんなさい。

短い一つ一つのお話の中にきっちりと起承転結&伏線とその回収が仕込まれていて、初っ端からすごいなあと思わされた作品です。

ムジナ探偵の解決の仕方が大好き。これは推せる。1巻の時点で虜になってしまいました💕

3‐2.謎の挑戦状

「見知らぬ幽霊」と「謎の挑戦状」という2つの短編から構成されています。

「謎の挑戦状」にはいかにも探偵小説らしく、怪盗から探偵への挑戦状が登場するので、ミステリーファンとしては非常にワクワクしました! 警察がワラワラ介入してくるのも、大騒動っぽくていいですね。

何事にも動じないムジナ探偵の性格が、非常に輝いて見えます。

また、本作ではムジナ探偵の過去が語られます。そっかそっかそうだったんだ!と感動しました。彼の来歴に思いをはせてしまいます。

3‐3.闇に消えた男

今回は、長編です。

【あらすじ】

夏休み、友達が帰省や旅行でいなくなってしまい退屈になった源太は、毎日のようにムジナ堂に入り浸っていた。

するとある日、お母さんが旅行に行くからと、ムジナさんに源太を預けていなくなってしまう。

そんな折、泊りがけの依頼が入ったムジナ探偵は、仕方なく源太を連れて依頼人のもとへ。

そこは片田舎の旅館。何でも、7年前に忽然と姿を消した男について調べてほしいらしいのだが――

【感想】

源太のことを子ども扱いしすぎず、なんだかんだいって面倒を見てあげるムジナ探偵がかっこよかったです。優しい……!

事件の解決の仕方も、もう、良き大人という感じですごかったです。

人生の師匠にしたい。

あとは、お泊り回ということでテンションが上がりました。夏休みに二人で旅行に行くなんて、最高ですね!

源太の母の非常識っぷり(田舎はあんなものなのかな?笑)も面白かったです。

3‐4.満月池の秘密

2つの中編から構成されています。

1つ目は、学校の近所に住む、ちょっと怖いご家老からの相談。

2つ目は、表題作の『満月池の秘密』。

どちらも心温まる内容で、とても面白かったです。特に2編目の方は、色々と考えさせられる内容でした。

ムジナ探偵の妖怪講釈も冴えわたっています。

3‐5.本日休業

長編です。

【あらすじ】

ある日、源太は妙な厄介ごとの臭いを嗅ぎつけて、ムジナ探偵に相談に来る。ところがあいにくのこと、その日は出かけていてお休みだった。

仕方なく、源太は一人で解決しようと息巻くのだが――

【感想】

1か所絶叫ポイントがあって、ひゃーあああああ!と変な声を出してしまいました。ムジナ探偵が好きな方であれば、本作は外せません。なんかもう、ヤバイ! やばいです!! 彼の魅力が存分に発揮されています。

また、事件そのものに関しては、かなり怖かったです。大人が読んでも、ちょっとぞくっとします。ヒトの善意ではなく、悪意にじかに手を触れてしまったかのような感覚です。

ぜひ読んでみてください!!

3‐6.榎稲荷の幽霊

「榎稲荷の幽霊」「裏藪の骨」「三人の客」の3編を収録。

個人的には、2編目の「裏藪の骨」が一番印象的でした。第2巻で語られていたムジナ探偵自身の生い立ちとも重ねてしまい、胸に来るものがありました。

最後まで読むと、ほっこりと温かい気持ちになることができます。

3‐7.完璧な双子

「わらう幽霊」と「完璧な双子」の2編を収録。

「わらう幽霊」は、竹藪の中に膝より下を土に突っ込んだ謎の少年が現れてケタケタ笑いまくる不気味な話。

「完璧な双子」は瓜二つな2人の男性が、同時にある女性たちの実の父親を名乗って現れた話。

どちらも、終わり方がとても好きでした。

特に「わらう幽霊」には源太の小学校の友達が登場するのですが、小学生なりに色々ある彼らの日常が丁寧に描かれていて良かったです。

あとムジナ探偵がかっこいい。

3‐8.学校の七不思議

読み返そうと思ったらなぜかこの巻だけ無くて適当なことが書けないので省略させてください。

ごめんなさい……。

3‐9.火の玉合戦

「木の下の妖怪」「火の玉合戦」「夏の夜の夢」の3編を収録。

「木の下の妖怪」は、伐採されそうになっている桜の木の下に毎日現れる不思議な少年の話。「火の玉合戦」は、社内で赤い火の玉と青い火の玉がバトっているところを目撃してしまった新入社員さんの話。

「夏の夜の夢」は、虫がたくさん出てくる妙な夢に悩まされていたお婆さんの話。

いずれもコンパクトにまとまっていて、安定感のある面白さでした。

シリーズって、もうこれで完結なのかなー?

もっとムジナさんの活躍が見たいです。

4.まとめ

以上、今回は「ムジナ探偵局」シリーズを紹介してみました!

とっても面白い作品なので、ご存じない方は是非一度手に取ってみてください!

それではまた、一緒に頑張っていきましょう!

甘抹らあでした!
Twitter→@amamatsu_lar