【読書記録ノート】私が読書記録をつけている理由と、その内容について。

こんにちは。甘抹らあです。絵を描く人です。

私は絵をかくことの他に、本を読むことが大好きです。
毎日のように、たくさんの本を読んでいます。
特に好きなのはミステリー小説ですが、ファンタジーや純文学、エッセイ、評論など、広く浅く何でも読みます。

しかしながら、脳みそがザルなので、読んだ本の内容を覚えていられません。
「面白かったことは覚えてる。だけど詳細は忘れた」とか
「オチは覚えてる。でもそれ以外は忘れた」とか
「このキャラは覚えてる。でも肝心の事件は忘れた」とか……。
そんなことが、しょっちゅうあります。

昔はそれでも気にしていなかったのですが、最近になってから「このままでいいのか?」と思うように。
だって、もったいないですよね。
せっかく読んだのに、その内容を忘れてしまうなんて。

もちろん、読んでいる時は楽しいんです。
何回も読んだ本ならちゃんと覚えてますし、そもそも何のために覚えている必要があるのかと聞かれたら難しいところかもしれません。
それでも、やっぱりもったいないなと感じます。

読んだなら読んだ分だけ、しっかりと実にしたい。
その作品を読んだ時の感動を、いつでも思い出せるようにしておきたい。

そこで、数年前から読書記録ノートを付け始めました。

今までにも読書記録を付けたことはあったのですが、いつも途中で飽きてやめてしまっていました。いちいち記録するのが、面倒くさくて。

今回は、挫折してしまわないように、目的意識をハッキリとさせました。
また、どんなことを書くのかもある程度決めておくことにしました。

それらについて、この記事で共有してみたいと思います。

【記録をつけたほうが良いと思う理由】

 1.忘れてしまうから

先程も書いた通り、これが最大の理由です。

忘れてしまわないように――もっと正確に言うと、いつでも内容を思い出せるように、記録しておきます。

本が好きな人の中には、「そうそう内容なんて忘れないでしょ?」と疑問に思われる方がいるかもしれません。

しかし私は、忘れるのです。
忘れてしまうのです。(大事なことなので2回言いました)

例えば小学生の頃、夢中になってダレン・シャンシリーズを読んでいました。
しかし今覚えているのは、オチと、外伝のクレプスリー伝説の一部だけです。

また、獣の奏者シリーズも夢中になって読みました。
しかし今覚えているのは、イアルさんがかっこよかったことと、一部の場面だけです。

他にも、たくさんの本が記憶から抜け落ちていきました。

どの作品に関しても、部分的には覚えているのです。
好きなキャラのこととか、好きなシーンとか、印象的な台詞とか、自分が影響を受けた考え方とか。
でも、本筋は全く思い出せません。
結局何の話だったっけ? って感じです。最悪だ。

これじゃあ本当に、意味が無いです。
いや、意味が無いとまでは言いませんが、もったいないです。

友達と喋ってる時とかに
私「○○好きだよ! 面白かったよね!」
友「だよね! ~~なところが好き!」
私「あれ? そんな話だったっけ?」
友「……お前、本当に好きなの?」
みたいになっちゃうわけです。

好きなのに、好きって言えないんですよ。覚えてないから。
それは好きとは言わないんじゃあ? って感じだけど、でも本当に好き……だったんですよ。好きだったことは覚えてるんです。
それがもう、悲しくて悲しくて。

そこで、「いつでも内容を思い出せるようにすること」というのを、一番の目的にしました。

 2.感想を整理できるから

記録を付けるためには、自分の感情を言語化する必要があります。

つまり、「なんか……なんか、ワアッてなった!」とかじゃなくて、ちゃんと言葉で表現することになるわけです。
結果、自分の気持ちを整理することができます。

あのときの感動にはこういう理由があったんだなと気づいたり、私はこういう性格のキャラが好きなんだなと再確認したり。

さらに、場合によっては新たな視点を得られることもあります。
本文を丁寧に読み返すことで、今まで見過ごしていたことに気がつくのです。

これが、すごく楽しいなと思います。

 3.読み返すのが楽しいから

これについては単純で、後から読み返すと、読書を追体験できて楽しいってことです。

古い感想を見ると、今の自分だったらこうは考えないだろうなと思うこともあります。
その違いを実感するのも面白いです。

【記録している内容】

実際に記録している内容は、以下の通りです。

1.識別情報:作者名、タイトル、出版社名
 似たようなタイトルの本は意外と多いので、どれも正確に記録します。
 必要な場合は、ISBNもメモします。

2.あらすじ
 後で話の内容を思い出せるように書きます。
 サイトからのコピペではなく、自分にとって分かりやすいか否かが大事です。
 また、結末までちゃんと書くようにしています。

3.感想
 面白かった部分、かっこいいと思ったキャラのこと、印象的なセリフなど。
 あるいは逆に、つまらないと思った部分や、苦手に感じた部分について。
 また、疑問に思ったことや、自分なりの解釈があれば、それも書きます。
 いわゆる普通の感想です。

4.自分の創作に活かせると思ったこと
 私は趣味で小説を書いているので、それに活かせそうなことがあったらメモしておきます。
 構成の仕方や、キャラの立て方、面白いと感じたエピソードとその理由、文章のテンポ、知らなかった言い回し等々。

 他に、イラスト制作に活かせることがあれば、それも記録します。
 小説読んでイラストに活かせるの? って疑問に思われるかもしれませんが、役に立つことは沢山あります。
 キャラの造形や場面の描写、表紙・挿絵はもちろんのこと、「魅力的なキャラの作り方」という意味では、文章でも絵でも共通することがあるはずです。

 さらに、イラスト制作は1つの表現手段ですから、表現するべき対象が存在していないことには始まりません。
 読書は、その対象を深めるのに役立つと思います。

6.その他気付いたこととか
 上記に当てはまらないけれど書いておきたいことがあれば、それも記録します。

※毎回全てを記録しているわけではなく、書きたいことがある部分についてのみ書いています。
 ただし、識別情報とあらすじは絶対に書きます。

実物がこちらです。

※森見登美彦先生の著作『四畳半タイムマシン・ブルース』の重要なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

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手書きのことが多いですが、めっちゃ長くなりそうなときはパソコンで打ちます。

でも、普段からPC作業ばかりしていて、少しは手書きの習慣も残したいという気持ちがあるので、なるべく手書きにしています。
当時の自分の気持ちが表れるので、手書きの字も好きです。

【まとめ】

というわけで今回は、読書記録ノートをつけている理由とその内容について書いてみました。

毎回書くのって本当に面倒くさいんですけど、その分とっても役に立つので、オススメです!

読書メーターブクログなどのアプリを使うのも良いかもしれませんね。
私は、読了直後に簡単な感想をメモしたり、他の人の感想を見たり、読書記録をデータで見たりするのに活用しています。

もちろん、記録なんかつけないで読みっぱなしでも良いと思います!
楽しみ方は人それぞれなので!

そんな感じで、今回の記事を終わります。

また別のところでお会いしましょう。
甘抹らあでした!

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